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【放送】長野のCATV会社「LCV」、無許可施設で地デジを再送信…関係者の処分も [08/12/03]
 
 
ケーブルテレビ(CATV)放送のエルシーブイ(諏訪市)が、東京の民放キー局の地上デジタル放送を管内に流す「区域外再送信」に際し、総務大臣の許可を得ていない都内の施設で電波を受信していたことが2日、分かった。

総務省信越総合通信局は、有線テレビジョン放送法に違反する疑いがあるとして事実関係について調査している。

同社は「順法性を欠く対応だった」(片桐明彦副社長)として、今月末までに都内の施設使用を中止する方針。関係者の処分についても検討するとしている。

同社によると今年6月、キー局の同意を得て地デジ放送の管内への再送信を開始。同社の諏訪郡富士見町内にある既存施設で電波を受信する計画で、総務省に許可を得ていた。ところが実際は、隣接の山梨県内に地デジ放送の中継局が増えたことで混信が起き、フジテレビジョン日本テレビ放送網、TBS、テレビ朝日テレビ東京のキー局5局のうち4局は受信が困難な状態だったという。

このため同社は、都内の無許可施設で受信した4局の電波を専用回線で伝送して配信。残り1局のみについて、富士見町の施設で受信している。都内の施設がどこかは明らかにしていない。

この施設は2003年12月に設置。富士見町の施設のバックアップが目的だったというが、設置経過や無許可だった理由については「調査中」(片桐副社長)としている。同社はこの問題で、11月に第三者を交えた調査委員会を設けた。

エルシーブイは、諏訪地域以外で新たな受信施設の設置を検討しており、片桐副社長は「再送信は続け、お客さまに迷惑がかからないようにしたい」としている。

一方、信越総合通信局によると、富士見町の施設はテレビ松本ケーブルビジョン(松本市)も区域外再送信の受信施設として共同使用することで総務相の許可を受けていた。このため、同局は同社が行っている再送信についても調査の対象としている。日本ケーブルテレビ連盟信越支部長を務めるテレビ松本の佐藤浩市社長は「現時点ではノーコメント」としている。

地デジの区域外再送信をめぐっては、原則認めないとするキー局側と、アナログ放送同様認めるべきだとするCATV側が対立。
総務相裁定に持ち込まれたが、今年6月にテレビ東京を除く4局は2014年7月までの期限付きで認め、テレビ東京は対価を得る代わり期限を設けず認めることで合意。CATV側は裁定申請を取り下げていた。

http://www.shinmai.co.jp/news/20081203/KT081202BSI090010000022.htm